大学院生の待遇 in Switzerland

日経onlineを見ていたらこんな記事を発見
失ったのは「カネ」ではなく、「熱意」だった


そこで引用されている東京大学理学部物理学科4年生有志「公的機関の研究職を志望する学生に対するアンケート結果」では今回の事業仕分けを受けて、東大の理系の学部生・院生・ポスドクにアンケートを行っている「若手研究者育成資金縮減の影響調査及び反対署名」。この結果を見ると(複数回答可)、、

  • 研究者をあきらめることを考える 36.7%
  • これから海外を視野に入れる 36.4%

とまあ、事業仕分け直後だからか、結構過激な結果となっている。


じゃあ、本当に海外に出たらどうなるんだろう?スイス編って事でスイスと日本の比較をしてみよう。
というのが今日のテーマ。

日本 スイス
授業料 年間50万強(PhD programでtuition feeを取るなんて馬鹿な国は日本位なんだが・・) タダ
生活費 トップ層 学振DC(月20万)それ以外 育英会の借金(修士・博士をあわせると約600万の借金)1種で運が良ければ免除があるが、宝くじ?(自分は免除職世代なので実態は知りません) 約4万5千フラン(日本円で400万位だが、物価で調整すると350万位)この給料を払えない所には人はほとんど来ません。
大学院の入学の選考 大学院の入学試験を受けるだけ。博士課程は定員が余っている事が多いので、入学試験で落ちる人はまずいません。それでも落ちる人は進路を見つめ直した方が良いレベル 学生の給料をカバーできる分が定員。セレクションはかなり厳しい。言い換えれば選ばれて入学してきた院生は皆優秀。
休暇 夏休みは5日程度? 夏休みは2週間は強制的に取らされる。たいていは1ヶ月休みを取っている。


と言う状況です。
日本と比較した時に大学院に入学しやすいと言う点以外において、日本の大学院にメリットを見出せそうにありません。
それこそ、さっきの東大の学生のアンケートで出ていた、海外に来ることを考えている人達には、是非スイスをオススメします。東大のトップレベルの学生でそれなりの推薦状を揃えられれば、問題なく選考に残ると思うので。。

(4月5日追記)
見づらいので、表組みに変更。それでもまだ見づらい。。。