効率化の為に

今週末から神経科学学会の為に一時帰国をする予定なのだが、現在もらっている学術振興会の海外特別研究員には「日本に帰る時には学振の承認を得なければならない」と言う変なルールがある。

この承認を得るために必要な書類と言うのが

  • 外国出張計画変更書
  • 外国出張計画変更書(日程表)
  • 計画変更理由書(一時帰国)
  • 受け入れ研究者による署名付きの一時帰国承諾書
  • 参加する学会のパンフレット
  • 研究打合せは(一日単位にて、場所、打合せ相手(氏名、役職、所属機関)、打合せ概要打合せ相手の方が承諾されている旨記載された文書(メール履歴等)学振からのメールのそのまま)


とまあこれだけの書類を準備しないといけない。この書類作りだけで半日がつぶれてしまった・・・。これを作る方の労力もさることながら、チェックをしなければならない学振側の事務労力も馬鹿にならない。ボスからのサインが必要なので秘書さんに頼みに行ったら、子供のお出かけじゃあるまいし馬鹿みたいねと笑われてしまった。


国民の血税から捻出されている研究費の適正使用というのは当然ながら、適正使用のチェックの為にここまでの労力を割く必要があるのだろうか?行政改革で効率化なんて政治家はいっつも叫んでいるが、こういう一つ一つの無駄なプロセスを潰して行く事で、日本はもっと効率化ができるんではないだろうか?


で、実情を暴露すると、この「一時帰国の承認」を取らずに一時帰国をしている人は結構いますね。誰かが学振に通報しなければわからない仕組み。結局有名無実のザル法で正直者が馬鹿を見る仕組み。ほんまにどうにかならんかね。。