ノーベル賞に向けて

秋になってきました。
ノーベル賞の季節ですw


トムソンの予想によると、日本では生理学・医学賞山中伸弥先生がノーベル賞の候補に挙っていますが、山名先生の受賞はもう少し先の事でしょう。むしろMRIのBOLD効果の小川先生の方が早いのでは無いかと思います。でも、なぜかお亡くなりになっている西塚泰美先生が入っていたりするので、結構いい加減なリストかもしれません。

一方、経済学賞の予想ではうちのボスが候補者に挙っていたりします。


ノーベル賞の選考と言うのはwikipedia:ノーベル賞によると、

選考は「物理学賞」、「化学賞」、「経済学賞」の3部門についてはスウェーデン科学アカデミーが、「生理学・医学賞」はカロリンスカ研究所が、「平和賞」はノルウェー・ノーベル委員会[1]が、「文学賞」はスウェーデン・アカデミーがそれぞれ行う。

なっており、平和賞以外はスウェーデンの研究者が選ぶ事になっています。


なので、スウェーデン人の研究者と仲良くなっておくことはノーベル賞の選考においては非常に大事な訳です。


うちのラボが主催して毎週金曜日にやっているセミナーで今週のspeakerには(big nameらしい)スウェーデンの経済学者がやってきます。春からこのセミナーのオーガナイザーをやっていて、bilateral talkのセットアップやディナーの準備等々の雑用を仰せつかっているのだけれど、今週のゲストに関しては出張中のボスからVIP待遇で、くれぐれも粗相が無いようにとわざわざ連絡が入りました。通常ゲストが来てもボスが一緒にディナーに行くことなんて滅多にないのですが、今回ばかりは様子が異なり、ディナーに行く旨をゲストに連絡しておくようにと念押しの連絡まで来ました。


まあ要するにノーベル賞の選考委員になっていそうな研究者に接待をしていると言うわけです。


あと、去年うちのラボにゲストとして1年滞在していたやる気の無いスウェーデン人の院生がなんでいたのかがようやく分かった。なんと、その院生のボスが今週のspeakerだった訳です。
うちのラボは外からのvisiting stayのapplyが結構多いので、数ヶ月に1度結構厳しいセレクションをかけています。それなのに、よくこんなのを受け入れたなと思っていたら、これは選考委員への接待の一環だった訳ねと言うことで全てが繋がり、ようやく納得。


西塚先生がずっと生理学・医学賞の候補に挙っていたけれど、受賞できなかったと言うのは、この手の研究者交流を日本はほとんどやっていなかったと言うのもあるのかなと思ったりしました。逆にそれでも受賞されたこれまでの受賞者の先生は「本当に」すごいのだと改めて思いました。