Referee
ボスから某雑誌(standard journalよりだいぶ下)の論文の査読が降ってきたのだけれど、これがまたひどかった。
日本のお隣の国からの論文で、同室の同僚に聞いたらその大学はあまりぱっとしない所らしい。
- 英語が終わっている。2,3文につき1回ぐらい、僕でもわかる文法的な間違いがある。同僚に言わすとtypical Chinglishらしい。
- Methodで同じ内容を重複して2回書いている(前のverを削除し忘れ)。
- Figure4つしか無いのに"Figure 5 is about here"と書いている。
- MainのTableなのにSupplementary tableと書いている。
これらのeditingのまずさもさることながら
内容的に捏造の疑いがプンプン。
- 3条件(2+1)しかないのに、2x2 factorialの様な行動データやMRIの解析が出てくる。
- さらに4条件目のbar chartが他の条件と完全に一致。
- 全然違うコントラストなのにregion of interestにおけるpeak coordinateが完全に一致(しかも2カ所)。
- 無いはずの4条件目を使ったSPMの統計マップ
査読を終えて、ボスにコメントを送るメールに、こんなひどい論文は始めて見たと思わず書いてしまうぐらいひどかった。
でも、なんというか人の振り見て我が振り直せじゃないけれど、論文投稿前にどこをチェックしたら良いかを改めて強く意識させられる機会だった。